いい家の条件「デザイン」

新築で注文住宅を選ぶ人のほとんどは、デザインにこだわりがあるかもしれません。
西洋風や北欧風のおしゃれな外観、都会的でスタイリッシュな内装など、デザインに強いこだわりがあるからこそ、分譲の新築住宅では満足できずに、理想のデザインを実現できる注文住宅に魅力を感じているからです。
たしかに新築の分譲住宅は、同じ規格で一度に多くの家を建てるので、個性的ではありません。
新築住宅の分譲地を巡ってみると、同じパターンの家が多数見られます。
そのため、家にデザインを求める人には納得できるものではなく、注文住宅を選びたくなるのです。
しかし、デザインを重視して注文住宅を建てるときでも、あまり奇抜なものにするのは良くありません。
たとえば、デザインにこだわって使いやすさが犠牲になったり、あまりにも個性的だと年を取ってから趣味に合わなくなったり、資産価値も下がったりします。
その結果、手放すときに相場より低い価格で売却する羽目になったり、買い手がなかなか見つからなかったりします。
今のことだけでなく、将来のことも考えて注文住宅のデザインは決めなければいけません。
注文住宅で本当に良いデザインとは、そこに暮らす人の快適性が考えていられるかということです。
家事の動線や収納スペースなど、デザインにこだわると快適性に関わる部分が蔑ろになります。
そのため、暮らしにくい新築物件となってしまい、住み始めてから不満を感じる理由になります。
注文住宅の設計を始めるときには、必ず暮らしやすさも考えながらデザインを決めていきましょう。
暮らしやすさを第一に考えた上で、他の新築物件にはない個性的な部分がある注文住宅こそ、デザインに優れた物件と言えるのです。
デザインと暮らしやすさを両立した新築物件を建てるためには、設計士の考え方も重要になります。
ですから、設計士を決めるときには、見た目のデザインだけでなく使いやすさも考えて設計している人を選びましょう。

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