注文住宅を建築してから年数が経過すると、いろいろとリフォームが必要になってくることが多いです。リフォームを行う場所では、最も多いのはキッチンやバス・トイレなどの水回りです。これらは、毎日使うところですし、お金をかけてリフォームしたことが目に見えて分かることが人気の理由です。他には、外壁のリフォームも人気です。毎日見るものですので、キレイにしておきたい所です。
しかし、新築から年数が経っているほどに必要となるのが、断熱リフォームです。まだまだ聞きなれない言葉かもしれませんが、断熱材をリフォームして断熱性能を向上させようというものです。年数が経っている住宅には、断熱材としてグラスウールが使われていることが多いです。グラスウールは、今でも広く使われていますし、海外の寒冷地帯では一般的な断熱材として主流になっています。しかし、施工が難しく、湿気に弱いために年数が経つと湿気を吸い込んで断熱材としての役割を果たさなくなってしまうケースが多いのです。グラスウールは、ガラス繊維でできており、イメージとしては綿が水を含むようなものです。そのため、重くなって下に沈んでしまい、断熱材が入っているはずの壁と外壁の間が空洞になってしまうのです。これでは、十分な断熱性能を得られるはずがありません。
断熱リフォームでは、壁を剥がしてグラスウールを取り除き、代わりに新しい断熱材を入れます。現在の日本で一般的なものは、現場で発泡スチロール状の物を吹き付けて行う断熱方式です。この方式のメリットは、施工が簡単であるために施工ミスが起こりにくく、断熱性能も高いということです。、また、経年劣化にも強いとされています。もちろん、断熱リフォームの際にもグラスウールを選択することも可能です。グラスウールは、しっかりとした技術をもって施工を行うことで、非常に高い断熱性能を発揮します。また、しっかりした施工を行えば経年劣化を気にする必要もありません。
予算が許す場合は、窓枠や窓ガラスの断熱リフォームを行うと、より一層冷暖房効率が良くなります。あわせて、結露の発生を防ぐことができるので、部屋にカビが繁殖せず、ダニなどの繁殖も抑えることができます。断熱材の入れ替えも、家全体を行うのが理想ですがリビングだけでも十分な効果を感じられるはずです。そして、なによりも夏や冬を快適に過ごすことができ、冷暖房に掛かる費用も大幅に削減することができるために、ぜひ検討いただきたいリフォームです。