注文住宅を建てた場合は、リフォームの必要が生じたら、新築を依頼した工務店に頼むのが一番です。住宅メーカーに依頼した場合でも、大抵は実際に工事を施工した下請けの工務店があるはずで、そこに依頼するのが良い方法です。工務店がわからない場合は、新築を頼んだ住宅メーカーや、購入した不動産業者に依頼することができます。
リフォームを依頼する場合は、なるべく、その住宅の関係のある業者に依頼するのがコツです。価格が安いことを理由に、新築時に関係のなかった会社に依頼するのは得策ではありません。その住宅のことを良く知らないからです。関係のない業者に依頼した場合は、依頼された業者の方でも、一から住宅を調べなおさなければなりません。その住宅に特有の事情などは、新しい業者にはわかり難く、なるべく新しい業者に依頼するのは控えたほうが得策です。とは言え、新築時に依頼した会社がなくなっていることも良くあります。そのような場合は、新たな工務店を探すしかありません。
工務店の前身は大工であることが多く、地元に密着している業者がほとんどです。一戸建てのリフォームを新しい業者に依頼する場合は、なるべく場所が近い業者に依頼したほうがうまくいきます。その業者は長年地元で営業してきた可能性が高く、今後もその場所で営業することが見込まれます。近くの業者であれば評判を聞きやすく、信頼がおければ長い付き合いができます。業者の側でも、現場が近くであれば、経費が安くて済みます。新たに営業を始めた工務店が近くにある場合は、一定の調査が必要です。
リフォームは建設業に該当します。建設業を営むためには建設業法による建設業許可を受けなければなりませんが、小さな工事のみを行う業者は、許可を受けなくて良いことになっています。経営が安定して技術力の高い工務店は、建設業許可を受けています。リフォームを依頼する工務店が見つからない場合は、建設業許可を受けている業者であることが選択肢になります。工務店がどれだけの技術者を雇用しているかも判断材料です。あまり少人数の営業だと、リフォームを受注しても、別の会社に下請けに出して、紹介料だけを取る業者もあるので注意が必要です。
建築一式工事の建設業許可を受けた業者であれば、どんな種類のリフォームを依頼しても対応してくれます。しかし、塗装工事など専門の建設業許可しか受けていない業者の場合は、専門外の工事の技術力は保障できません。リフォームの内容に適した業者選びが必要です。