新築の注文住宅も10年を過ぎると少しずつ劣化してきますので、何十年も生活する場合は修理も含めたリフォームを考えなくてはいけなくなる可能性があります。では、リフォームで失敗しないためにはどのようなことに気をつければいいのでしょうか。
リフォームでまず気になるポイントは、その価格です。一般にリフォームといっても、間取りをちょっと変えるものから、増築のように今の建物を大きく変える場合もあります。建物の地盤や基礎に関するところの変更は、金額的にみると特に高額になります。ですから、基礎を作ったりする大きな変更を含むリフォームをする場合、建て替えも検討してみるのも一つの方法です。
また、地震などの被害があった場合は、地盤から影響を受けている場合が多いので、リフォームよりも建て替えのほうが、金額的にも安全面でもメリットがある場合があります。リフォーム途中で、基礎を含む部分の変更をすると、高額の追加料金が発生するので、特に注意が必要です。また、リフォームをどこの工務店にお願いするかは、失敗しないための大きなポイントになります。大手のハウスメーカーでは、広告などの費用が多くかかるので、金額的には割高になりますが、保証などの面で安心感があります。業務自体もシステム化されており、図面なども確実に保存されているので、こちらのほうも安心できる要因になります。リフォーム後のメンテナンスも期間内であれば保証内でしてもらえるでしょう。
材料的にはカタログから建材を選ぶシステムが多く、オリジナルで作ったり、自分のほしい素材を取り寄せてもらうといったことは、なかなか難しいかもしれません。しかし、大手の業者は多くの施工例がありますので、まったくイメージがわかないといった人にとっては、イメージはつかみやすいといえます。
一方、地元の工務店では、広告宣伝費がかからないこともあって、料金的には割安になることが考えられます。また、大工さんや工務店の社長さんとの距離が近いので、直接人柄を見ることができ、いい人間関係を作ることができれば、多少の無理を聞いてもらったりすることもできます。最近では地元の工務店であっても、インターネットなどで情報を発信している企業がほとんどですので、ネットで検索すれば、簡単にアクセスすることができます。また年々、口コミも多く書き込まれるようになっていますので、利用者の生の声を参考にするといいでしょう。好みのデザインや、地元の無垢材を使った家など、こだわりのある方にはお勧めかもしれません。